「もしあなたが今夜亡くなったら、天国に行けると思いますか?」
長いあいだキリスト教会は、人々にこう問いかけてきた。しかし、その天国についての考えは、本当に正しいのだろうか?
著者は、キリスト教の最も特徴的な考えは、 体の伴う復活だと断言する。それが元々の聖書の教えであり、 その先駆けとして、文字どおり体を伴うイエスの復活があった。
それこそが、初期キリスト者の抱いた希望であったのだ。
さらに本書は、将来実現する希望、新しい天と新しい地への聖書的展望を探求する。 また、イエスの再臨と最終的に起こる人々の復活が、 より大きな視野の中でどう位置づけられるかを示す。
創造主である神は、ついには全被造世界を刷新する。 しかも、それはイエスの復活によってすでに始まっている。そうであるなら、「魂の救い」のみで満足してはならない。 現在の生活を通して私たちが神の王国のために働くことは、世界に癒しと希望をもたらす、天と地の刷新の先取りとなるのだ。
活気に満ち、読むほどに引き込まれる本書は、 生きる意味を探究しているすべての人に、
新鮮な驚きと心躍る感動を与えるに違いない。
推薦の言葉
責任ある立場にあるキリスト者なら、誰しも本書を注意深く学ぶべきである。復活、救い、今日における神の国の福音理解を再認識できる比類ない書。本書によって、多くの人は信仰生活の徹底的な捉え直しを迫られるだろう。
(ダラス・ウィラード 著書『心の刷新を求めて』『The Divine Conspiracy』)
将来、希望、復活、神の国の生き方について、多くの難問渦巻く最も緊急を要する現代的問いを、ライトは驚くべき博識さで取り上げる。その果実は、受け入れるに足る、信頼のおける、明瞭で、安堵のため息をつける深い省察である。
(ウォルター・ブルッゲマン コロンビア神学大学 旧約学名誉教授)
じつに強烈な書物だ。キリスト者の希望についての傑出した本書は、ウィット、知恵、知性、そして恵みの視点から希望を擁護し、詳説し、高らかに誉めたたえる。希望の本質を捉え、明らかにする、いま手に入る最高の本と言うほかない。
(ウィル・ウィリモン 合同メソジスト教会主教)
本書は必ずあなたを驚かせ、間違いなく喜びで満たすだろう。
(リチャード・J・フォスター 著書『スピリチュアリティ 成長への道』『Prayer』)
『驚くべき希望』はライトの書いたものの中で、最も切れ味の鋭い指摘やチャレンジで満ちている。 『クリスチャンであるとは』は丁寧な記述でテーマを追及している。『シンプリー・ジーザス』は、史的イエスを扱う方法論への配慮が見られる。しかし本書は、現代(西洋)キリスト教が陥った袋小路の全体像を最もダイレクトに描出すると共に、出口を示し、「勇気ある脱出」を呼びかける警世の書と言えるだろう。
(巣鴨聖泉キリスト教会牧師 小嶋崇)
人は死んだらどうなるのか、人類と地球の未来について、聖書は何を教えているのか? ……クリスチャンも含め、多くの人が抱いている終末論の「常識」を聖書から鋭く問い直すライト教授の手際は、いつもながらじつに鮮やかで説得力があります。けれども本書は単なる神学書ではありません。読者は聖書が提示する驚くべき希望のヴィジョンに感銘を受けるにとどまらず、その希望を胸に「今を生きる」力をも受け取ることができるでしょう。
(聖契神学校教務主任 山崎ランサム和彦)