著者 太田和 功一 (クリスチャンライフ成長研究会 シニア・アドバイザー)
東京生まれ。ディサイプルシップ・トレーニングセンター(DTC、シンガポール)卒。
キリスト者学生会(KGK)主事・総主事、国際福音主義学生連盟(IFES)副総主事・東アジア地区主事として学生伝道に従事。2002年から20年間、クリスチャンライフ成長研究会(CLSK)主事・総主事として国内およびアジアの国々で「静まりのリトリート」を導く。
現在、クリスチャン・ライフ成長研究会(CLSK)シニア・アドバイザー。
著書:『アジアのキリスト者とともに』(いのちのことば社)
訳書:ナウエン『静まりから生まれるもの』『いま、ここに生きる』
『主の憐れみを叫び求めて』(あめんどう)
C・スウィンドル『全能の主との親しい交わり』(いのちのことば社)
「人生という長旅を続ける私たちには、しばし立ち止まり、その歩みをふり返ることが必要です」
長年、祈りのセミナー、リトリートを指導してきた著者の人生のふり返りの記録。危機、出会い、みことばによる導き。
やさしく語りかける本書を通して、多く方が信仰生活のヒントと励ましをいただけることでしょう。
(「はじめに」より)
あるとき、友人がイギリスの高速道路のサービスエリアの看板に書かれていた次の言葉を紹介してくれました。
It is a stop that keeps you going. (長旅にはひと休み)。これは長距離ドライバーへの休息の招きの言葉ですが、人生という長旅を続ける私たちにも、しばし立ち止まることが必要です。
私は「静まりのリトリート」と名づけた祈りと黙想の集いを始めて約30年になります。日常の忙しさと喧騒から離れて、自然豊かで緑のあふれる落ち着いた施設にグループで宿泊し、沈黙と黙想の祈りの時を過ごすのです。
それ以外にも都会の真ん中で、それにふさわしい会場をお借りして、何人かで集まって聖書のことばを黙想する時を持つこともあります。
このような静まりの集いで、しばし立ち止まって、人生の歩みをふり返ることをします。
日常生活のなかでキリスト教霊性を生きるために欠かせないのは、立ち止まること、ふり返ること。
本書は、著者が歩んだ人生の危機、そこでの出会い。そして立ち止まってふり返るプロセスで見いだした恵みと導きをまとめ、読んだ人に同じく、人生をふり返ることに導いてくれます。
<もくじ>
はじめに
第1部 人生の旅路の一里塚
1 人生の一里塚を数える
2「サムライ」から「いたずら小僧」へ
3 人生のふり返り─主の憐れみと導き、よき師との出会い
4 御前に静まる祈り
5 深まる回心
6 自分の墓碑名を刻む
7 あと6か月の命なら
8 心の眼でみつめる
9 静まりの中から
10 友を求める
11 傷を包む祈り
12 習い直す歩き方
13 聖霊の交わり
14 危機あってこその成長
15 まとめ─もっとも個人的なことはもっとも普遍的なこと
第2部 人生の危機と成長
1「危機なくして成長なし」
2 行き詰まりと弱さのさ中での経験
3 40代で直面した危機
4 立ち止ってふり返る──みことばの思い巡らし
5 定年退職期の危機
6 社会的役割の喪失という危機
7 定年退職期の危機の中でのスピリチュアル・ケア
8 共同体の果たす役割
第3部 心の生活習慣病への気づき
1 はじめに
2「人を正したい症候群」─「でも」という口癖
3 「そお〜が言えない症候群」
4 「詮索病症候群」
5 「話し横取り症候群」
6 「ダメ出し症候群」
7 「誇大·拡大症候群」
8 「あなた語症候群」
9 「三段跳び症候群」
10 「自分隠し症候群」
11 「何でも比較症候群」
12 「何でも原因究明症候群」
13 まとめ──「必要があれば」
引用・参考文献
あとがき