著者:ヘンリー・クラウド/ジョン・タウンゼント。臨床心理学博士。カウンセラー、
講演者、リーダーシップ・コンサルタント、ライフ・コーチとして幅広く活躍。
南カルフォルニア在住。ベストセラー多数。 邦訳書:『境界線〜バウンダリー』
『スモールグループから始めよう!』『クリスチャンの成長を阻む12の誤解』(以上共著)。
『厄介な上司・同僚に振り回されない仕事術』他(以上ヘンリー・クラウド著)
訳者:中村佐知(翻訳家)
大切な子ども達と関わるすべての人々へのガイドブック ベストセラー『境界線(バウンダリーズ)』を子育てに生かす
もう遅すぎる? 境界線について話していると、いちばんよく尋ねられる質問は、「今からでは遅すぎるでしょうか?」です。深刻な問題のあるわが子に悩む親たちは、どうしたらいいか途方にくれ、希望を失いかけているかもしれません。しかし、正しいことを始めるのに遅すぎるということは決してありません。とはいえ子どもが幼ければ幼いほど、生活に境界線を組み込むのが容易であることは事実です。しかし、高校生になっても子どもは子どもで、大人ではありません。つまり、本人が何と言おうとも、まだ未完成だという意味です。子どもはどんなに反抗しようと、心のどこかで親の助けを欲しています。親が親としての権威をもって介入してくれるのを待っています。コントロールしきれない自分の感情や行動におびえ、自分よりも大きな誰かにストップをかけてもらい、枠組みを与えてほしいと願っているのです。
「第14章 さあ、やってみよう」より
目次
はじめに なぜこの本が書かれたか
第一部 なぜ子どもに境界線が必要なのか
第1章 子どもの「将来」は、「今」にある
第2章 成熟した人格とは
第3章 境界線のある親になる
第二部 子どもに教えるべき境界線の十の法則
第4章 自分の言動には必ず「結果」が伴う──種蒔きと刈り取りの法則
第5章 自分のことは自分で──責任の法則
第6章 できること、できないことの違い──力の法則
第7章 大切なのは自分だけではない──尊重の法則
第8章 「ママがそう言ったから」を卒業する──動機の法則
第9章 痛みなくして成長なし──見極めの法則
第10章 かんしゃくよ、さようなら──主体性の法則
第11章 感謝の心があると幸せ──妬みの法則
第12章 積極性を引き出そう──活動性の法則
第13章 正直がいちばん──開示の法則
第三部 子育てにおける境界線の実践
第14章 さあ、やってみよう──子どもに境界線を習得させる六つのステップ
訳者あとがき